■ 翻訳日 2011.5.1
ル・モンド http://www.lemonde.fr/
■出典ページ
東電は福島の危機を無事に解決できるか?
※ページを表示すると、ルモンドの広告が数秒表示される場合があります。
■内容
原発の事故発生後からの東電の対応がどうだったのかについての記事です。
・東電は福島の危機を無事に解決できるか?(東電は福島の核事故に対してきちんと対応したのか?)
とりわけ、議論にはならない。3月11日の地震と津波後の、福島の東電原子力発電所の核事故に対する会社側の処理につき、われわれが意見を求めた専門家たちは皆、日本の技術者を非難できないと強調していた。
「状況は極めて深刻で、回線も電気も切れている、それに、技術者たちの心理面も考慮に入れてやなければならない、激しい地震、津波の後、家族の消息も分からないのだ。」フランス原子力庁(CEA)の核エネルギー所長はそう指摘する。同業者として、それでも、技術上の意見を述べるのは承知した。そして、強調した。「査定するには、正確なフィールドバックを待つ必要がある。」
事故は防げたのだろうか? 地震の時、もっと弱い地震を想定しそれに耐えるようにされた原子炉だったが、持ちこたえ、きちんと停止した。しかしその後、津波の襲来で、冷却装置が水につかり、全部の原子炉で、電気が切れてしまった。「これまでにない状況。」と、原子力安全局の、トマス・ウ―ドレ原子力発電所局長は強調する。「その時、東電は起きたことへの対策を取らなかった:もし迅速に対応していれば、発散する勢いが、熱だが、とてもすごいものだったにしても、消防車の放水で、 1,2,3号機の炉心の一部的な溶解はおそらく避けられたことだろう。」ある専門家は匿名の形で、こう考えを述べている。
その同業者達は、「外部への援助要請がもっと早く出されるべきだった」という事実に賛同している。クリストフ・ベアール(フランス原子力庁)の意見では、蒸気で作動させるターボポンプが、より長い時間機能させるのに必要なバッテリ―切れをしていたのは残念だった。空冷式の移動可能な、ディーゼル用のポンプを持っていなかったのもそうで、フランスには備わっているということだ。
匿名だが専門家のはなしでは、別にも失敗がある。発生した熱が原子炉内の圧力を上昇させた時に、東電が蒸気を逃がしたのは良かったのだが、蒸気が水素を含んでいるのを忘れていた。このガスが原子炉の建物 上部に溜まり、爆発まで行ってしまったのだ。
問題はなかったこれらの建物が吹っ飛んだせいで、放射能の拡散が広まり、ポンプが壊れ、使用済み燃料保管プール、2号炉それに多分1号炉の隔離容器にも損害がでた。他の専門家たちも、水素を逃すために、建物の屋根のタイルをはがした方が適切だったのではという点で一致している。クリストフ・べアールの考えでは、もし、隔離容器が、フランスの場合のように、水素再結合器を備えていたなら、こうした爆発もまた避けられたか、部分的だっただろうということだ。
その一方で、「東電は、保管プールをすぐに冷やさなかったので、危険を冒してしまった。水が沸騰してしまった。そこで、高い蒸発状態が燃料を覆い、大量の放射能放出となった。」
海水をもっと早く注入すべきだったのだろうか? 東電は新聞で原子炉に海水を注入するのが遅すぎたと非難されたが、会社側としては、塩分が施設の先々の使用を全面的に妨げると、分かっていたからだ。しかし、専門家たちは、この引き延ばしに疑問を抱いている。「東電は非常事態の際の勧告を取り入れた:可能な限りのあらゆる手段を使って再冷却を維持する。それを外部からするというのは、ふつうの解決ではない。」原子力安全局のトマス・ウ―ドレは指摘する。また、核工学のフリーの専門家、対核環境協会会長ブルノ・コンビは「わたくしの知るところでは、原子炉を海水で満たすことなど、研究されたことも無いし、実施されたことも無い。東電は、おそらく、原子炉製作者たちとともにこの考えが有効だと認めたかったのだ。」と手厳しい。
別の専門家たちは一致して言う。この非常手段のおかげで、もっとひどい惨事を避けることができた。それでも、チェリー・シャルルは、真水の注入が三月二十六日再開されたことを喜んでいる。「海水の注入は電気回路を駄目にし、燃料棒の再冷却を遅らせる。」
放射能の空中への放中は一部ですんだのだろうか?「われわれの試算によれば、その放出の主なものは、いくつかの炉の部分的な溶解の一週間後に行われた、止むを得ずの蒸気放出が原因だ。」チェリー・シャルルは説明する。「しかし、この与圧低下は隔離容器の爆発を避けるためには、ぜひ必要なものだった。この爆発が起これば、もっとひどい事になっていた。」ただ、再冷却がずっと早めだったら、蒸気の放出はより少ないもので済んでいただろう。
上記の専門家によれば、放射能放出を限定するために、破損した炉にシートを被せるというのはいいのだが、「水素の排除を準備しておくという条件がつく。」そうでないと、新たな爆発の危険がある。また、この数日来始まった合成樹脂の散布も歓迎している。「大地への汚染を限定する役に立つだろう。」
汚染水の海への投棄は必要だったのか? 東電は、四月四日から十日にかけて、進んで海に、曰く<弱汚染>の貯蔵水を投棄したが、これは、溝や建物に溜まった強度の汚染水を汲みだし、代わってそこに、そうした水を貯めるためだった。専門家たちの意見は一致している、「二つの悪の内、軽い方を選ばなければならなかった。」高度の汚染水の汲み取りがあれば、従業員たちが現場でより長い間、より良い条件で作業できるからなおさらだ。
チェルノビルのように、急いで石棺を作るべきだったのでは? 「それは再冷却のあらゆる手段がなくなった場合に言い出されたものだ。その状況ではない。」原子力安全局のトマ・ウドレは述べえる。別の学者は指摘する。状況はチェルノビルほど破局的ではない。あそこでは、炉心は空中にむき出しだったし、放射能放出を限定するタンクも隔離容器も無かった。
従業員たちは過度の危険にさらされているのか? 情報はこまぎれだ。三人の技師が、汚染水の水溜りを適応した靴もはかずに歩き、放射能を浴びたことは分かっている。「三人は二百ミリシーベルトの量を浴びたが、これは日本当局が定める、年間二百五十ミリシーベルトにはおよばない。」チエリー・シャルルは強調する。もし、口うるさい連中が致死量に近いと言及しても、国際的な専門家の間では、絶対的な非常事態の場合、国によっては、五百ミリシーベルトまで曝すことができる。現在現場にいる従業員たちは、危険を冒しているが、今の所、致命的とはならない。犠牲者という言葉は使えない。
しかしながら、法律違反は起きている。従業員たちは受ける放射能の量を即座に知らせる線量計も持たずに働いている。こうした社員や自衛隊隊員たちの生活条件は極めて粗末なものだ。
合計二十人が放射能を浴びた。ブルノ・コンビが頼まれて、二百三十四人の極めて重症犠牲者を出したチェルノビルと比較して、出した数字だ。フリーのこの専門家は、一方で、東電が主に下請けの従業員たちをこの事故に巻き込んでいるのを、非難できないと考えている。「問題の地域での作業はメンテナンス作業のようなもので、東電はこれを通常下請けにまかせている。というのも、原子炉の数が少ないので、東電は常時これらの専門技師を雇っていられないのだ。
国際的な援助要請は無視されたのか? アメリカ合衆国は即座にホウ酸を飛行機で送ってくれないかと依頼を受けた。核連鎖反応を和らげる物質だ。福島の原子炉を開発したゼネラル・エレクトリック社は、いち早く援助を申し出たが、結局どの程度までの援助要請があったのか、つかみきれなかった。
一般的に言って、日本人は沢山の国から申し出のあった、ロボットや物資輸送、核専門家派遣などの提言に答えを出すのに時間がかけてしまった。とりわけ、初期の段階で、こうした事態に備えたフランス製ロボットを断っている。「おそらく理由は、われわれのロボットが、フランスの原子炉よりずっと狭い福島の炉の隔離容器の現場では、仕事にならないというのだろう。」ブルノ・コンビは主張する。フランス原子力庁、核エネルギー所長クリストフ・べアールは分析する。「国際的な援助を要請するためには、状況を説明し、答えを待つ時間がいる。これは必ずしもできることではない。」そして、ナタリー・コスシユーコモリゼ大臣の発言通り、汚染した水の撤去に協力するため、フランスの専門家が滞在する、こうも言い添えた。
結論として、相談を受けた専門家たちは、東電は大筋として当然必要な決定はとってきたようだが、最初の段階の時間を争う勝負で、日本の電気会社はもっと素早い行動が必要だった。
クレ−ル・アネ(全訳終り)
■ 翻訳日 2011.4.28日
ルモンドhttp://www.lemonde.fr/
※ページを表示すると、ルモンドの広告が数秒表示される場合があります。
■出典ページ
http://www.lemonde.fr/japon/article/2011/03/16/un-panache-radioactif-circonscrit-mais-menacant_1494067_1492975.html
■内容
福島原発の事故レベル、影響についての記事を翻訳いたしました。
・最悪の道筋チェルノビルに匹敵の放射能
先の見えない状況に、専門家達はその行き先を想定せざるを得ない。
一同、仮定を、可能性を語るが、慎重を期してもいる。だが、もはや危惧を隠せない。福島での状況は収まるには程遠いが、発電所周辺地域では、すでに、はっきりした放射能放出にさらされている。
この日、発電所周辺の大気中に認められた放射能粒子は主として第二原子炉からのもので、その隔離壁は損傷を受けた。それに、フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)が、考えられる汚染の広がりをつかむ試みに、試算をしたのは、この第二原子炉が主だった。
・高い危険にさらされた発電所の位置(説明地図は略)
予想図(略)から、もし二号機の炉が、ちょうど今の状態のように、傷んではいるが元のまま存在する隔離壁の中で、100%溶解したとした場合、24時間後に被る危険がどんなものであるかが分かる。日本当局によれば、現在の損傷は33%位らしい。この危険性を推測するには、次の事を知る必要がある。100ミリシーベルト(mSv)の蓄積量を超えると、健康面への影響は明白だ。100から1000mSvの間では、影響がすぐ目に見えるわけではないが、ある種の癌の発病の危険が高まるーとりわけ、甲状腺がそうで、特に子供がこれにさらされている。
発電所現場では、保護服無しで、外にい続ける人の浴びると思はれる放射能の量は、この試算では、1000mSv以上に達する。この限界を過ぎると、フランス放射能防護原子力安全研究所(I’IRSN)、人に関する健康保護部門の主任、パトリック・グルムロン博士は説明する。
「電離放射線が骨髄を破壊し始めます、それに、幹細胞(みきさいぼう)への侵害、血小板や白血球の数の減少が伴います。(、、、)介入物質は、一定の週、月の後、生命の危機をもたらします。」
L'IRSNはその見通しの中で、わざと暗い調子で物事を見ているようだ、というのも今日までのところ、2号機の炉がすっかり溶けてしまったわけでもないし、現場での放射能物質は保護処置の対象にされているからだ。ところが悲しいことに、諸条件の漸進的悪化は無くなるどころではないのだ。「燃料は冷やされて初めて、安定した状態にあると言える。今日、相変わらずその冷やされた状態にはないし、燃料状態さえどうなのか分からないのだ。まだ悪化が続き、溶け、炉の溶解に至るかもしれない。こうなると隔離壁全体が無傷のままではいられなくなる。さらに、この先の見通しには、現在一番懸念される4号機の炉の危険は、入っていないのだ。」
現場での危険な状況
燃料抜取りプールの状態が全ての心配の中心である。沸騰状態になった水は、たとえ使用済みとはいえ、絶えず強い放射能を放出している燃料を確実に冷やすことがもうできなくなる。もし、再冷却の状況が改善されなければ、燃料全体が水から干上がってしまう前に、とl’IRSNの工場安全局長、シャルル・チエリーは説明する。「一日二日たち、そうして後放射能放出が見られるだろう。」
この4号での放出は、1号3号炉ですでに見られたものよりずっと多量になるだろう。この燃料プールはほぼ屋外で、遮断壁は無いからだ。
こうなると、事故は全く別の規模のものとなる。「チェルノビルの放出と同じレベルとなるだろう。」とシャルル・チェリーは説明する。その上、とても危険な状態になっている発電所の他の部分で進行中の作業を、これと同じ水準の放射能放出が、危険にさらすだろう。
一定期限での危険地域
発電所周辺の半径20キロの、国により立ち退きにされた地域外に住む人たちはどんな状態なのだろうか?放射能放出が始まって48時間たった、現在の見通しでは、人に強い危険があるとは言えない。この距離では、放射能蓄積の量は10mSvと試案結果が出ている。「ここの住民にとって、さらに別の場所にいるといえる。」パトリック・グルムロン博士は説明する。「100mSv以下では、弱い分量の段階で、したがって、危険は弱いと考えられる。10mSv以下では、どても弱く、1mSv以下なら、無視できる。」
さらに、放射能を含んだ煙の経過は福島での風の動向次第である。今のところ、「煙はまず南に、それから太平洋に向かっている。」l’IRSN環境、介在所長、ディディエ・シャンピオンは説明する。「放出物は拡散し続ける。雲にぶつかると、その前の部分で、薄まるが、後ろの所で、まとまって、存続し続ける。」しかし、健康面での影響を決めても、とりわけ一時的なものである。、「カギを握るのは一定期間に浴びた量ではなくて、浴び続けるという事態である。」こうも解説する。
日本の国境をはるかに越えた所での影響については、現在、問題にはならない。ヨーロッパでは、「距離から見ても、思はれる量はごく微量である。」探知機器の限界でもあると、氏は言う。
マリソン・ソレッティ(この項全訳)
■ 翻訳日 2011.4.25
ルモンドhttp://www.lemonde.fr/
※ページを表示すると、ルモンドの広告が数秒表示される場合があります。
■出典ページ
http://www.lemonde.fr/japon/article/2011/03/17/crise-nucleaire-au-japon-les-reponses-a-vos-questions_1494854_1492975.html#ens_id=1493262
■内容
福島原発について、ルモンドが質問に答えている記事があります。
・どうして福島第一原発で爆発が起こったのですか?
・6機の現状はどうなんですか?
・どうやって原子炉を冷やすのですか?
・原子炉が期限内に冷やされなっかったら、どうなるんですか?最悪の筋道は?
・原子力発電所は原子爆弾のように爆発するんでしょうか?
・この事故はチェルノビルと比較できるのでしょうか?
・どのくらいの段階を過ぎると、放射能の諸要素が人にとって、危険なのですか?
・東電の社員の防備服はどのくらいまでの放射能に耐えられるのでしょうか?
・環境に対して、どんな汚染があるでしょう?
・なぜチェルノビルでのような石室が検討されないのですか?地域の住民はいつか危険も無く自分の家に帰れるのでしょうか?
福島への質問
・どうして福島第一原発で爆発が起こったのですか?
3月11日金曜日、14時46分、6機の原子炉の内3機だけが、激しい地震が日本を襲った瞬間、緊急措置に応じて、自動停止した。もし、核反応がほとんど停止したとしても、核心はそれでも大量の熱を発し続けます。そこで冷やしてやらなければなりません。しかし送電線が激しい揺れで切断され、送電の中継をしていたとみられる発電装置が津波にのみこまれた。送電をたたれた冷却回路は機能停止になった。
原子炉を内蔵する格納炉での状況は悪化している。核燃料を内蔵する容器を浸しておく水は、徐々に蒸発し、圧力の増加、放射能の要素放出を招くようになる。圧力を抑えるため、東電では、水蒸気の人為的な放出に踏み切るが、水蒸気は燃料種と反応し、水素を発生させる。格納炉での急変を避けて、水素が放出されたが、それが空気と一緒にたまったそのあげく、連続した爆発が発生することになる。格納炉の周りの建設物の屋根を破壊したのは、これらのものすごい爆発だったが、理論的には、本体自体が壊れたわけでわない。
・6機の現状はどうなんですか?
発電所の最初の4機は重大な損傷を受けました。離れた所にあり、地震の時、点検のため停止していた5,6号の炉については、軽い温度の上昇が計測されましたが、無事でした。
一号炉:水素の蓄積の結果、土曜日、爆発が起こり、建屋の屋根が崩壊しました。隔離容器は無事だったにしろ、炉心の70%は損傷を受けた可能性があります。
二号炉:火曜日、水素に起因する爆発が起こり、隔離容器の中に設置された留置槽が破損しました。炉壁の中の気密性は不確実になり、炉心の70%は破損している可能性があります。
三号炉:月曜日、爆発のため、屋根と外部の建物の壁の幾つかが吹っ飛びました。隔離容器への影響があったかもしれません。炉心も一部損害を受け、使用済み燃料を入れておく水槽の水が沸騰状態でしょう。木曜日、自衛隊が加勢に呼ばれ、ヘリコプターからや消防ポンプなど使って、水を投下しています。
四号機:火曜日、地震の時、点検のため停止していたこの炉内で爆発がありました。二件の火事が水槽の所で、火曜日、水曜日に発生しました。熱のため、燃料の一部が水につかった状態でなくなり、当局者は水をかけ、大気中への放射能の流出を食い止めようとしています。
・どうやって原子炉を冷やすのですか?
たとえ原子炉からの熱エネルギーが時間と共にだんだん弱まったとしても、炉の溶解という危険がなくなってしまう前に、何か月もの間、原子炉はずっと冷やし続けておかねばなりません。こうした設備を冷やす唯一の手段は、十分な量の水を補給することです。土曜日以来、タンクローリーが海の水を汲みあげ<通常使用される真水の代わりに>、槽の中に入れています。
木曜日の朝、初めて自衛隊の4機のヘリコプターが出て、損害のひどい原子炉に、主に3号機に何トンの海水をかぶせ、これもうまくいきました。しかしながら、一回の飛行で7.5m3投下の割合なので、槽や貯水プール(それぞれが容量1、000m3)を満たすには、明らかにこれでは不十分な量で、ましてや、空からの投下にはどうしても無駄がつきものです。水曜日、フランス核グループArevaの社長、アンヌ・ローベルジュオンは、状況から、現場一帯に要する水は一時間100m3位は必要だろうと、見積っています。
・原子炉が期限内に冷やされなっかったら、どうなるんですか?最悪の筋道は?
冷却が失敗したら、炉心は全面的に溶けてしまうでしょう。放出されている熱は隔離容器に損害を与えてしまうほどで、そうなれば、大量の放射能が大気中に放出される事になります。しかし、この状況はあくまで仮定のものです、炉心が一部溶けてしまったスリーマイルアイランドでも、隔離壁の無かったチェルノビルでも、この事態は起こらなかった所から見まして、核炉以上に、放熱プールのほうに心配は全て集中しています。沸騰し、蒸発する水では最早プールでの燃料冷却はおぼつかなくなります。使用済み燃料とはいえ、強力な放射能があります。再冷却の作業事情が好転しないと、燃料全体が水の上に顔を出し、放射能の放出は大量なものになるでしょう、プールは、隔離壁も無く、事実上野外なのですから。そうなると、チェルノビルと同じレベルの放射能放出となるでしょう。
・原子力発電所は原子爆弾のように爆発するんでしょうか?
原子力発電所も原子爆弾も、核分裂という核反応を通じて、原子核に内在する莫大な量のエネルギーを利用することは、共通しています。ところが、発電所は爆弾のようには爆発できません。使用されるウラニウムが数パーセントぐらいにしか濃縮されていないのです。福島でのような事故の場合、大量のガスが隔離容器の中で発生した時、圧力は急上昇します。これが爆発を引き起こします。しかし、この爆発はー水素と結び付いたー化学的次元のもので、核次元とは違います。このときの爆発は、エネルギーの量も少なく、とりわけ、それ自体に放射能は含んでいません。「参考図省略)
・この事故はチェルノビルと比較できるのでしょうか?
チェルノビル事故の場合、制御できなくなった連鎖反応の結果、炉の回転過度が起こり、過熱にいたり、蒸気と水素の爆発になりました。これが核分裂物質を大気中に撒き散らし、3000メーター以上の高さまで噴き上げました。日本の発電所の場合のように、隔離容器も、炉心での残存物を貯めておくタンクもありませんでした。
福島では、連鎖反応は地震の瞬間に、自動的に停止し、核分裂物質が放出される勢いは前記の場合よりずっと弱いものでした。ル・モンド紙の記者、エルベ・モランは、チェルノビルと、炉心の一部的な溶解はあったものの、周りの環境への放射能の大量放出は無かった、1979年のスリー・マイル・アイランドとの中間だと、言っています。
・どのくらいの段階を過ぎると、放射能の諸要素が人にとって、危険なのですか?
人体が年間に受ける通常の量は、1ミリシーベルト(mSv)です。したがって、100mSvの蓄積量から、健康への影響は、即刻ではないにしろ、明白だと考えられています。そして、ある種の癌にかかる危険が増える事もあります。とりわけ、甲状腺癌で、子供は余分にその危険にさらされています。さらに、それから1シーベルト増えるごとに、5、5%癌の危険が増します。約1Svに曝されると、それだけでも、急性の照射症候群がみられ、吐き気、発熱、下痢、出血、化膿などになって出てきます。治療を受けないでいると、6Svの量を受けると、事例の100%、致命的です。国際原子力機関によれば、福島の現場で、一時間の間で、計測された最高の量は400mSvでした。甲状腺腫瘍だけなら、事前のヨード剤服用で、十分予防効果はあるでしょう。
・東電の社員の防備服はどのくらいまでの放射能に耐えられるのでしょうか?
ガスマスクあるいは酸素ボンベを組合わせた防備服は、放射能粒子が、皮膚、吸入を通じ、あるいは嚥下などによって体内に侵入するのを防ぎ、発電所の社員を汚染から守ってくれます。反対に、放射能からは守ってくれません。したがって、過度の照射を避けるためにも、社員は高度な放射能のある所にあまり長くいてはなりません。
二回にわたる現場の短時間の排水作業が火曜日水曜日に行われました。400mSvの量が検出されていました。なにより、作業員の浴びた放射能の規模について、なんの情報も漏れてこないとすれば、作業員の健康は疑いなく危ういでしょう。
・環境に対して、どんあ汚染があるでしょう?
半径30キロさらにそれ以上の土地は、風に運ばれ、雨が置いていった放射能粒子に汚染されています。雨は含有物を濃縮し、地上への降下を早めます。この地域では、農産物畜産物の汚染が考えられ、その消費は適切ではなくなっているでしょう。とりわけ、半減期の長い、セシウム137の割合からみましても。こうした食料を摂取するとすれば、汚染の度合いはとても高いものになるでしょう。燃料冷却のため使用されている海水は、この方は、直接海に捨てられることにはならないでしょう。熱の影響で、蒸気になってしまっているからです。
・なぜチェルノビルでのような石棺が検討されないのですか?地域の住民はいつか危険も無く自分の家に帰れるのでしょうか?
そういう設定は直ぐのところ適切でないように思えます。現場周辺での放射能の量は実際大量過ぎて、そうした作業はできません。またそうした保護作業では炉心の過熱問題の解決にはなりません。
炉心が、もし溶解すれば、いろんな隔離容器を悪化させるでしょう。問題は、おそらく、日本政府が燃料をうまく再冷却できるかどうかにかかっています。どんな場合であれ、発電所近辺の土地は何十年、さらには何世紀もの間、汚染されたままでしょう。その主な理由は、なによりもセシウム137の放出で、説明がつくのです。
(これで終わり)
■ 2011.4.7
ルモンドhttp://www.lemonde.fr/
■出典ページ
http://www.lemonde.fr/planete/article/2011/04/07/les-professionnels-du-nucleaire-y-croient-ils-encore_1503627_3244.html#ens_id=1493262
■内容
福島原発をうけ、フランスの核専門家の意見がまとめられたものです。全文を翻訳しています。出典ページとあわせてお読みください。
核専門家たちはまだ信じているのだろうか?
"わたくしは核化学の方へ進んでいましたが、日本における最近の出来事で意見を変えました。最終的に核リサイクル化学を目指そうと考えています。"化学学科の三年生の、ある女子学生は打ち明けます。ある若いエンジニアーは話します。"福島の悲劇の4日後、就職の面接を受けましたが、ヨーロッパ型加圧水型炉(EPR)の新しい計画参加のためでした。核方面の道は魅力的ではありましたが、今日では、有望な未来はもう無いだろうと考え、就職の申し出を断りました。
どのくらいの数の科学者たちがこれまでに核の道に参加してきたのか?今、どのくらいの科学者たちが、福島の大事故に直面し、この産業が見せる時間稼ぎ的行為の後、再転換の道をめざすのか?ル・モンドが核技術者たち向けに出した、証言の依頼の結果では、専門家の間では、原子力に対して失望した人は、結局、それほど多くは無かったことがわかる。そして、匿名での証言を選んだ証言者の大多数から、日本での事故以来、自分たちの職業の有益性は強まってきているという感想がわかる。
われわれ同国人にとってかえって心配な不安を呼び起こす疑念
"わたしは、原子力はフランスにおいて電力製造の基本手段であり、フランス電力会社(EDF)が獲得した能力は莫大なものだと 考えつづけています。"ヨーロッパ派型加圧水型炉での導管計算技術者の一人は説明します。"福島の事故は恒久的な注意の必要性をわれわれに示していますし、原電での開発技術者の価値を高めています。フランス電力会社(EDF)では、すでにこの事故から、可能なかぎり 全ての教訓を引き出し始めています。東京電力が遭遇している保護施設での困難は、たとえば、われわれの保護施設全体の完全な総括作業の実現となりました。" この技術者にとって、原子力への信頼は揺るぎないようです。 "反対の態度の方が国民にとって心配なのでは。もちろん、われわれの施設の模範性への配慮は、この事故によってはっきり強固なものになりました。" とこの技術者は強調します。
この件で接触した専門家の多くによれば、福島の発電所の事故は、結局、原発の安全性への要請強化の役割を果たし、それだけ一層この職業の必要性を増すだろうという評価だ。"福島の事故が、わたしの仕事に関して、その実施方法の重要な再検討の引き金になった訳ではありません。もちろん、とりわけこの何週間にわたって、同僚たちの間で、興味深い討論のテーマになりました。
核拡散のある技術者はこう述べている。同時に原子力委員会の幹部でもあるこの専門家は指摘する。"この事故は、われわれ専門家の多くの者に、ある国々が抱えなければならない危険について想起させてくれた。" しかしフランスでは、"国民がその危険にさらされるというのは、取るに足りない話だ。したがって、この点についての 内部での論争は不適切なものにわたしには思えます。"
どのようにして、この業界は学位所持者を説得するのか
皆がみなこの楽観主義に同調しているわけではない。原子炉設置準備、保安維持での第二水準の仕事に就く、核地役権分野の、ある技術者は打ち明ける。:”福島での事故は衝撃でしたし、中、短期の見地から、自分の職業選択について考え込まずにはいられませんでした。原子力の分野にい続け(施設の安全の水準を高める仕事に参加するか)それとも転職するか?" この10年、Arevaに就職しているこの幹部社員は、常に自分に問いかけてきたと説明する。"わたしは環境のことを勉強してきました。基本的に核賛成派ではありませんでした。 しかしながら、この業種は遣り甲斐のあるものでもあり、核危機にまとわる不安が、もっともっと丹念な仕事への動機づけになると思ってもいます。
核産業の魅力は、高等専門学校や大学卒業の資格所有者にとっては、論を待たない。この分野は他のエネルギー 産業よりも多くの人員を採用しているし、給料も待遇もずっとよい。原子力産業での求人をウエブでほんのちょっと検索しただけで、そのことがわかる。まさしく、雑誌「学生」に掲載されたある学生の経歴さながらで、この学生は、卒業にあたって、フランス電力会社(EDF)かAreva 社のどちらかの口を選びさえすれば、ほかにすることは無かったのである。最初の職を得るために、大勢の資格所持者が経験している苦難が知られているだけに、これは涎の出そうな道筋だ。
なにをすべきか?
再生可能エネルギー(理想的には、太陽熱エネルギーシステム)への転向を目指す、われわれが接触したAreva社の幹部によれば、核産業が向かっている袋小路についての、その幹部の分析には賛同する多くの同僚がいる。しかし、そのうちの多数は仲間内で話している。国民の目指す方向の多くは、自分たちの水準とは違う方向に行こうとしている。"皆がする最初の質問は、分野を変えて、なにをすればいいのだろう?です。電気を作るために、石油を燃やす訳にはいかないし!それに、財政の議論もあります。" その幹部は強調する。
この幹部にとって、たとえ他の働き口を見つけるのに時間がかっかても、方向転換の決心は変わらない。"福島の事故は30年の内で三番目に重大なもので、私は核の発展にはもう賛同できません。ますます確信の高まってきた、わたしの主な危惧は、現場で裏付けされた危惧になりました。安全性の水準は年ごとに高まりますが、装置や手順はますます複雑になって、結局、核は他のエネルギーに対してもはや競争力を持ちません。" この幹部はこう結論づける。
情報操作
この分野の多くの専門家にとって、不満の基は、とりわけ、メディアが大衆向けに練り上げた間違った情報に由来することに変わりは無い。"ジャーナリストたちには間違った情報を与えられます。したがって、一般も間違った情報を受けます。今日、核の技術者たちの不満状態がこれです。" ある機械技師は抗議します。"フランスの核による発電は欠陥があります。しかし、どこの国のものより厳しく監視されています。福島のような事故は深刻ですが、これはわれわれを前進させてくれ、克服しなければならない危険の多さを思い出させてくれます。しかし、核産業は、先端のそして未来の産業であり続けます。"
自分たちの職業の有益性を確信した技術者や研究者たちは、果たすべき使命があるという確信を深めていく。" 福島の悲劇は、われわれにはどれほどの責任が負わされているのかを、思い知らせてくれました。" 核安全面担当の技術者であり、特に外部からの損傷関係の(地震、洪水)ある、専門家は言う。" われわれはいつも警戒してどんな些細な異変でも見つける義務があり、国家や核開発者たちに提案を受け入れてもらうためにも、説得力のある存在にならなければなりません。原子力における安全とは既得知識に基ずくものでは無く、絶え間ない改良に含まれるものでしかありません。この手段こそが、この分野で働き続けるわたしの原動力とも言えます。" マチルド ジェラ―ル
■全文訳
■ 2011.4.7の記事
ルモンドhttp://www.lemonde.fr/
■出典ページ
http://www.lemonde.fr/japon/article/2011/04/07/le-japon-utilise-de-l-azote-pour-eviter-une-explosion-a-fukushima_1504072_1492975.html
■内容
・福島での爆発防止のため、窒素使用を開始したこと
・韓国や中国での放射能に対する反応
・福島での爆発防止のため、窒素使用
2011年4月7日
福島原発の技術者たちは、7日木曜日、損傷を受けた原子炉での爆発防止のため、また25年前のチェルノブイリ以来の最悪の核事故のこれ以上の悪化防止のため、窒素を投入し始めた。
3月11日の恐怖の地震、とりわけ巨大津波が、東日本の太平洋沿岸を壊滅させてからほぼ4週間、福島第一原発の危機は解決には程遠い。おそらく放射能を含んだ水蒸気の白煙の渦が、損傷のある4機の内の3機から、噴き出して止まない。核炉中の、あるいは冷却槽中の燃料棒は昼夜消防ポンプを使って、冷却されている筈だが、送電事情の改良、冷却回路の回復が待たれている。
6日間にわたる窒素注入
現場でのあらゆる爆発を阻止するため、東電では予防的な措置として、中に水素が多量に蓄積している一号機の原子炉に窒素導入を決めた。3月12、14日、1号、3号原子炉の地域で起こった最初の二つの激しい爆発は、事実、この水素と酸素の接触により誘発されたものである。不活性である窒素は絶えず注意を要する貯蔵地域で使用されているが、空気中の酸素の割合を減らし、こうして大気中の構成比率を取りかえるためである。この不活性化作戦は、東電によれば、6日間続けられる予定で、総量6000立方メーターになり、また同じ処置が近日中に2号、3号の原子炉にも施される見通しだ。
弱放射能汚染水の自らの放出
高度放射能汚染水が流出した浄化槽の穴ふさぎがうまくいった後、木曜日、原子安全保安院は、原子炉からの水のすぐ近辺の海への新たな漏れはいかなるものも確認されていないと、発表した。かといって、海洋環境汚染の危機が遠のいたは言えないと専門家は強調している。
11000トンの弱放射能汚染水の海への自主投棄は、東電によれば、発電所の目の前で、4日間連続で続けられている。放射能諸元素が希釈されると考えられている海への汚染水の排出は、高度に放射能を含んだ水を貯めるための槽を空にするために必要である。この高度汚染水は、施設の中や、2,3号原子炉の技術上必要な坑道などにたまっている。
この汚染水はヨード131を含んでいるが、この放射能は、8日ごとに半分に減っていくのに、とりわけ含有されるセシウム137は汚染水の中に何十年と存在し続ける。ところで、海産物は日本の基礎食品であるので、もし、健康に危険があるとすれば、食品安全に対し厳格な日本人はそれらをもはや消費しないことになりかねない。
韓国で130校以上が放射能雨を恐れて休校
韓国の首都、ソウル周辺のGyeonggi地方に降った雨で、4月7日木曜日1日間、130校以上の小学校が休校になった。地方教育委員会の取ったこの決定は、雨が福島からの放射能を含んでいるという両親たちの危惧に答えたものだ。代弁者によれば、生徒たちの安全を考えた、"予防手段"である。水曜日、委員会は授業時間の取り消し、短縮を両親子供たちの不安を理由に、要請していた。
不安が目に見えているここ中国でも、放射能131の痕跡が、弱い水準ながら北京で栽培されているホウレンソウから探知された。当局は、その消費は健康になんらの危険もないと断言している。
■ 2011.4.5 ルモンドhttp://www.lemonde.fr/
■出典ページ
http://www.lemonde.fr/asie-pacifique/article/2011/04/05/des-indemnites-de-consolation-pour-les-villes-voisines-de-fukushima_1503408_3216.html
■内容
日本からの輸入品は食品の放射能の上限を下げて厳しい対応を実施することになった。
■原文

■EU、日本からの輸入品は食品の放射能の上限を下げる
ヨーロッパ委員会会長、ホセ マニュエル バローゾは、火曜日、日本からの輸入食料品に対し認められている放射能の水準を引き下げることになろうと示唆した。ずっと厳しい日本の基準に並ぶためである。
"われわれの持っている規定は、チェルノビルの後、当時の科学者たちの意見に応じて見直しされたものである。日本は、(...)食品物の安全性の全てについてとても敏感な国で、日本人はわれわれとは異なった上限を持っている。" 議会で、こう委員長は強調した。
この変革は、あくまで"用心"のためだけで、これまでに実施されてきた全ての規制でも、"問題にならない放射能の水準だったということは明らかにされているし、いずれにせよ、ヨーロッパの基準からであれ、日本の基準からであれ、制限値よりずっと下だった。"
こうも強調した。バローゾ氏は、EUの上限はアメリカ合衆国や日本自身が採用している物よりも、ずっと高いと質問を受けていたのだ。
※翻訳形式 一部省略訳
■ 2011.4.5 ルモンド http://www.lemonde.fr/
■翻訳形式 部分訳
■タイトル 日本の新恐怖 不況
■内容:日本経済の落ち込みについての記事です。
■翻訳者 [traducteur] : Hiroshi Yoshitake
■タイトル 日本の新恐怖 不況
O.C.D.E(経済協力開発機構)では、第一期、率にして0.2ないし0.6ポイント落ち、第二期、0.5ないし1.4ポイントの落ち、しかし三期以降、再建で再上昇となるだろうと評価している。
4月5日火曜日引けでの東京証券市場での平均株価は1.06%の下落で、このコア値は、出口の見えない、地震津波と福島原発事故の危機危惧によるもの。
いちばん悲観的な経済学者は、第二期7.1%の下落を見ている。消費、輸出の下落は4月、6月と続く。
3月11日の大災害の額を、2.5兆円(208億ユーロー)と政府は査定したが。しかしながら、この数字は、大惨事を起こした福島原発の放射能、一連の重大事故からの波及の悪影響、とりわけ農業への物を含んでいない。
東電にとって、また心配の種ができた。月曜日の夕方、会社は弱い放射能を含んだ水をやむなく海に放出し始めたと、発表した。
■ 翻訳日 2011.5.2
ル・モンド http://www.lemonde.fr/
■出典ページ
東芝、十年以内の福島原発の解体を希望
※ページを表示すると、ルモンドの広告が数秒表示される場合があります。
■内容
4/11日に掲載された記事のため最新の情報ではないですが、2020年までに原発の解体を東芝が提案しているということが日経で報道されたとありました。過去の記事の確認も含めて掲載いたしました。
東芝、十年以内の福島原発の解体を希望
日本の産業大臣が、4月9日土曜日、福島の原発を訪問するする予定だ。これは、3月11日の恐怖の地震と巨大津波により荒廃した日本の東北地方を訪問する、中道左派政府の最初の人物である。常に暫定という警察のまとめでは、土曜日の段階で、確認された死者12876人、行方不明者14865人、その人たちはおそらく津波により沖へ運ばれていったと思われる。
大臣海江田は特別の防備服をまとい、何百人の作業員技術者たちに会うことになるだろう。皆は、四週間以上にわたって昼夜を問わず、場合によっては、1986年のチェルノビルより重大なことになりかねない核の大惨事を避けようと、戦っている。日本における59の原子力発電所を管轄する経済産業省(METI)のスポークスマンは、原発で進行中の作業を自分の目で見たいとの海江田氏の希望によるものだと強調した。また大臣は、原発で働いている職員の後方基地の役を果している大型スポーツ綜合施設J−VILLAGEも訪問する予定だ。この建物群は、高い放射能蓄積という理由で住民が避難させられている現場周辺20キロ除外地域の内側に位置している。
東芝の計画
日本の経済紙、日経の報道によれば、東芝は2020年までに、福島の原発の解体を提案している。提案は、発電所の開発者、東京電力と経済産業省(METI)にも通達され、アメリカの3企業、ワシントン・エレクトリック(東芝に所属)、バブロックス&ウイルコックス、それにショー社グループも加わり、合同で練り直しが行われた。これらの三企業は、1979年の事故の犠牲となったアメリカ合衆国スリーマイルアイランド原子力発電所の炉の清浄化に参加していたと、同紙は付け加えている。東芝とその協力者達は、原子炉の状態が依然安定しない福島での状況の推移に応じて、その提案を調整する考えでいる、と日経は明確にしている。日立の方も、福島での危機解決に一役買おうと、ゼネラルエレクトリック、ベクテル、その他の社とチームを組み、原子炉の解体に向けて、提案をするはずだ。
しかし、政府の説明では、1986年のチェルノビル以来最悪のこの核事故に決着をつけようとして、今の時点で、なにか特殊な枠組みを考えるのは、時期尚早だとなる。政府のスポークスマン、枝野幸男は、金曜日、福島での状況は不安定で、こんな状態では、発電所の解体といった日程など見据えることなど困難だと、認めた。
電気企業、東京電力は、一方で、木曜日以来、水素の爆発を防止するため、1号機への何日間にわたる窒素投入を決めた。同じ作業が2号3号炉にも行われる予定だ。結局、東電によれば弱い放射能を帯びた11500トンの水の仕方なしの太平洋への放出作業は、土曜日の夕方終わる予定だ。